インターネット広告配信大手のヤフーは、広告費をだましとる、「アドフラウド」と呼ばれる不正行為への対策強化のため21日から安全性が確認できないサイトへの広告配信を一斉に停止する措置を取ることになりました。
ブログやニュースサイトなど、さまざまなサイトに表示されるインターネット広告は、広告が表示されたり、ユーザーがクリックしたりすると、サイトの運営者に広告費が支払われる仕組みですが、最近は、見ていない広告を見たようにデータを水増しするなどの手口で何者かが広告費をだまし取る「アドフラウド」と呼ばれる不正行為が問題になっています。
今月にはあるアダルトサイトにアクセスすると別のサイトに勝手に飛ばされる手口で少なくとも200の広告主がターゲットとなり、広告費が不正に横取りされる仕組みが仕掛けられていたことがわかり、ヤフーも一部の広告を配信していました。
こうしたことからヤフーは、21日から安全性が確認できていないサイトに対する広告配信を停止し、集中的に不正行為を排除する対策に乗り出すことになりました。
ヤフーは、ネット広告配信の大手のひとつで、配信停止の対象は相当な数に上ると見られます。
ヤフーは、サイトの安全性が確認でき次第、順次、配信を再開するとしています。
ヤフーは、「サイト運営者の確認を含めた審査の厳格化やパトロールの強化によって不正排除に全力で取り組む」としています。
-- NHK NEWS WEB