大手運送会社「福山通運」は、日曜日の配達と集荷を来月から取りやめることを決めました。深刻な人手不足が続く中、ドライバーが休みを取りやすい環境をつくり人材を確保する狙いです。
広島県福山市に本社のある「福山通運」は、企業向けなどの荷物について、来月1日から日曜日の配達と集荷を取りやめると発表しました。
日曜日は、商業施設に入る小売店に衣料品や食料品などを配達することが多いということですが、売り上げに占める割合は1%程度だということです。
物流業界では、ネット通販の拡大で荷物が増加する一方、人手不足が深刻になっていて、日曜日の配達と集荷を取りやめることで、ドライバーが休みやすい環境をつくり人材を確保する狙いがあります。
会社によりますと大手運送会社が日曜日の配達と集荷を取りやめるのは初めてだとしています。
物流業界では、「ヤマト運輸」や「佐川急便」、それに「日本郵便」が待遇の改善につなげようと相次いで宅配便の料金を値上げするなど、人材の確保に向けた動きが広がっています。
福山通運は「日曜日のサービスは40年近く続けてきたのでお客様に迷惑をかけるのは心苦しい。今後も安全、安心なサービスを提供し続けるためご理解いただきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB