アパレル大手「三陽商会」が、250人の希望退職を募集すると発表しました。イギリスの有名ブランド、バーバリーとの契約が切れた影響で業績不振が続いていて、対象となる社員のおよそ4分の1にあたる大幅な人員削減に踏み切ることになりました。
発表によりますと、三陽商会はことし11月下旬までに250人程度の希望退職を募集します。
対象となるのは正社員およそ1800人のうち、販売職を除く総合職やデザイナーなどの専門職のおよそ1000人で、対象の4分の1に相当する大規模な人員削減に踏み切ることになります。
三陽商会は、3年前にイギリスのバーバリーとのライセンス契約が切れて、収益の柱だったブランドの商品を販売できなくなった影響で、ことし12月期の決算では3年連続の営業赤字となる見込みです。
三陽商会が希望退職を募るのは、平成25年と平成28年に続き3回目で、会社ではネット通販の強化や独自ブランドの育成に力を入れるなどして、収益の改善を急ぎたいとしています。
-- NHK NEWS WEB