自動車メーカーの「マツダ」は、ことし7月に発生した豪雨の影響で、操業を一時的に休止するなどして生産台数が大幅に減少したことから、およそ280億円の損失が出る見通しだと発表しました。
マツダは、7月の豪雨の影響でJR山陽線などの交通機関が不通となり、広島と山口の工場で出勤できない社員がいたことや、部品メーカー数十社に浸水などの被害が出たことから、3日間にわたって操業を停止しました。
その後も夜間の操業を一時、停止したほか、生産量を抑えて操業したため、7月から今月上旬までの車両の生産台数は、当初、計画していた18万8000台より4万4000台減少しました。
また、海外の工場向けの部品の生産も2万3000台分、減ったということです。
この結果、グループ全体でおよそ280億円の損失が出る見通しとなりました。
工場の生産は、交通機関の復旧などを受け今月10日から通常体制に戻っています。
マツダは来年3月期の業績見通しで、1050億円の営業利益を見込んでいましたが、現在、生産計画の見直しを進めていて、業績への影響はまとまりしだい公表するとしています。
-- NHK NEWS WEB