日本一のふぐの取扱量を誇る山口県下関市で21日朝、シーズンの到来を告げる初競りが行われました。
山口県下関市の南風泊市場はふぐの取扱量が日本一で、21日は、日本海や瀬戸内海でとれた天然物と養殖物のとらふぐおよそ5トンが並べられました。
そして午前3時半ごろからおよそ40人の仲買人が集まってシーズンの到来を告げる初競りが始まりました。
南風泊市場の競りは、筒状の袋の中に競り人と仲買人が手を入れ指を握って値段を決める「袋ぜり」という独特の方法で行われ、場内にかけ声が響く中、次々と競り落とされていきました。
天然物のとらふぐは、大きいもので4キロほどあり、21日の初競りでは、最高で1キロ当たり1万9000円と、去年と同じ値段となりました。
卸売会社の見原宏社長は、「まずまずのスタートが切れたと思います。下関は本場ということで、ことしもおいしいふぐを全国に届けたい」と話していました。
競り落とされたふぐは、関東や関西を中心に出荷され、南風泊市場での天然物のとらふぐの出荷は、来年4月ごろまで続きます。
-- NHK NEWS WEB