規模が小さい農家や食品メーカーでも輸出に取り組みやすくなるよう、農林水産省は、海外での需要や流通ルートなどの情報について、専門家から助言を受けることができる専用のサイトを設けました。
このサイトは、人手に限りのある小規模な農家や食品メーカーなどに輸出に関する情報が不足しているとの課題があることから、開設されました。
サイトでは、まず事業者が輸出したい品目や地域などを登録します。
そして希望すれば、農林水産省やJETRO=日本貿易振興機構が委託した専門家などに無料で農場や加工施設を直接訪問してもらい、海外で求められる品質や衛生管理などの指導を受けることができます。
さらに、需要が見込める国や地域、それに輸出を仲介する商社などの情報提供を受けることもできるということです。
政府は農林水産物や食品の輸出拡大を目指していて、年間の輸出額を去年のおよそ8000億円から来年には1兆円に増やす目標を掲げています。
農林水産省は「輸出を希望する事業者にとっては、ワンストップで相談できるためこのサイトを気軽に活用してもらいたい」としています。
-- NHK NEWS WEB