アメリカのトランプ次期大統領の記者会見が終わり、東京都内にある証券会社のトレーディングルームでは、顧客からの問い合わせの対応に追われました。
東京・中央区にある証券会社では、午前7時半すぎにミーティングが行われ、担当者が、トランプ次期大統領の記者会見について、「マーケットが驚くようなサプライズ=驚きはなかったが、メキシコに工場を作った会社を対象にした保護主義的な話が出ていたので引き続き影響を注視していく必要がある」と話していました。
12日の東京株式市場は、午前中から、輸出関連の銘柄などに売り注文が広がって日経平均株価が値下がりし、トレーダーたちは、客からの問い合わせの対応に追われていました。東海東京証券のトレーダーの荻原拓平さんは、「記者会見では、貿易不均衡の話で日本が挙げられたことが株が売られる材料となった。ただ、長期的にはアメリカの株高の流れは変わらず、日本でも株価の下落は限定的、短期的なものにとどまるのではないか」と強気な見通しを示していました。
-- NHK NEWS WEB