世界第4位の人口を抱える大国、インドネシアの大統領選挙は来年4月の投票に向けて、23日から選挙運動の期間に入りました。現職で2期目を目指すジョコ大統領と元軍人のプラボウォ氏の前回と同じ2人による争いとなっています。
インドネシアの大統領選挙は5年の任期満了に伴って行われるもので、23日は首都ジャカルタの独立記念塔がある広場で、選挙運動の開始を告げる式典が開かれました。
立候補した現職のジョコ大統領と元軍の最高幹部のプラボウォ氏の2人は、公正な選挙運動を行うことを宣誓しました。
ジョコ大統領は就任以降進めてきたインフラ整備などの実績を強調しているのに対して、プラボウォ氏はジョコ大統領の政策では、依然として深刻な貧困の問題が解決されていないと批判していて、今回の選挙でも主に経済政策をめぐって、論戦が交わされる見通しです。
世界第4位、2億6000万人余りの人口を抱えるインドネシアは、高い経済成長を続け、G20=主要20か国のメンバーなどとして国際的な存在感を高めています。
日本からも2000社近くの企業が進出し、経済的に強いつながりがあるほか、安全保障の分野でも年々、日本との関係は深まっていて、選挙の行方に注目が集まっています。
インドネシア大統領選挙の投票は来年4月17日に行われます。
-- NHK NEWS WEB