名古屋市の運送会社の役員らが、灯油を混ぜた軽油を不正に製造し、トラックの燃料に使っていたとして逮捕されました。警察は、運送業界の競争が激しくなる中、高騰する軽油の燃料費を抑える狙いがあったとみて実態の解明を進める方針です。
逮捕されたのは、名古屋市の運送会社「トヨナカ」の役員、木下雅之容疑者(53)と、名古屋市の石油製品販売業「レックス」の清水睦夫容疑者(74)ら4人です。
警察の調べによりますと、木下容疑者ら2人は、去年6月までの1年間に埼玉県にある自社の貯蔵施設で、灯油を混ぜた軽油を不正に製造したとして、地方税法違反の疑いが持たれています。
また、清水容疑者ら2人は、原料の灯油およそ800キロリットルを「トヨナカ」に不正に販売し、軽油引取税2600万円余りを脱税した疑いが持たれています。
警察は、運送業界の競争が激しくなる中、高騰する軽油の燃料費を抑える狙いがあったとみて実態の解明を進める方針です。
警察は、4人が容疑を認めているか明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB