去年、福岡市で台風による強風で建設現場の足場が崩れ、近くを歩いていた男性が下敷きになり死亡した事故で、警察は台風で足場が崩れる危険性を認識しながら対策を取らなかったとして、現場監督の2人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
去年10月、福岡市東区千早の7階建ての病院の建設現場で、台風による強風で高さ30メートル、幅70メートルの作業用の足場が崩れ、近くを歩いていた63歳の男性が下敷きになり、死亡しました。
警察が捜査を進めた結果、元請けのゼネコン、「安藤ハザマ九州支店」の現場監督2人が、下請け会社から「台風で足場が崩れる危険性がある」と指摘されながら、風の影響を減らすための対策を取っていなかったことがわかったということです。
このため警察は、現場監督の2人を25日、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
2人は警察の調べに対して容疑を認めているということです。
事故について安藤ハザマは「関係各位にご心配とご迷惑をおかけして申し訳ありません。事故について厳粛に受け止め再発防止に取り組むとともに捜査に全面的に協力していきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB