去年10月、愛知県の新東名高速道路で、故障して止まっていた観光バスに、トラックが追突しバスの運転手2人が死亡した事故で、警察は、バスの車輪の一部が故障してハンドル操作が十分にできない状態になっていながら走らせたとして、バスの運行会社と死亡した2人の運転手などを、道路交通法違反の疑いで書類送検しました。
去年10月愛知県岡崎市の新東名高速道路の上り線で、故障して道路脇に止まっていた観光バスに、トラックが追突し、道路に出ていたバスの運転手2人が死亡しました。
警察の調べによりますと、バスは、車輪の一部が故障してハンドル操作が十分にできない状態になっていたということです。運転手が異常に気付き運行会社に連絡したものの、会社からの指示で、その後もおよそ100キロの距離を走らせたということで、警察は、大阪・浪速区のバス運行会社「中央交通バス」と死亡したいずれも50代の2人の運転手などを、道路交通法違反の整備不良の疑いで書類送検しました。
バスは、東京ディズニーシーなどに向かっていて、この事故により乗客27人のうち6人がけがをしたということです。
「中央交通バス」は、「簡単な修理で直ると思い、うかつな判断をして非常に責任を感じています。今後は、安全な運行に努めます」と話しています。
この事故をめぐっては、追突した側のトラックを運転していた58歳の男が、過失運転致死傷の罪で起訴されています。
-- NHK NEWS WEB