静岡県のスルガ銀行でシェアハウス関連などの融資の際に不正が相次いだ問題を受け、金融庁は、他の銀行についても投資用不動産向けの融資が適切に行われているか、実態調査に乗り出すことになりました。
静岡県のスルガ銀行では、シェアハウスのオーナーに対する融資で審査が通りやすいよう書類を改ざんするなどの不正が組織的に行われたほか、顧客が望んでいないのに金利の高いローンを抱き合わせて貸し付けていたことが明らかになっています。
これを受けて金融庁は、ほかの銀行で投資用不動産向けの融資や審査が適切に行われているか、実態調査に乗り出すことになりました。
大手銀行や地方銀行などを対象にアンケートを行い、賃料収入や財産の状況を踏まえて審査を行っているか、空室が増えたり賃料が下がったりするリスクがあることを説明しているかなどを調べることにしています。
さらに顧客が望んでいない金融商品を抱き合わせて販売しないよう管理態勢を整えているかチェックすることにしています。
金融庁は、問題が明らかになった場合は立ち入り検査も行って、さらに詳しく調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB