中国最大の配車サービス「滴滴」が、スマートフォンのアプリからタクシーを呼び出すサービスを大阪で開始し、日本市場に進出しました。
「滴滴」は中国で爆発的に普及している配車サービスで、27日、日本で初めてとなるサービスを大阪で始め、提携先のソフトバンクなどと記者会見を開きました。
このサービスは、タクシーを利用したい人がスマートフォンのアプリに出発地と目的地を入力すると、近くにいるタクシーを呼び出すことができます。
乗客とタクシーのマッチングには、AI=人工知能が活用されていて、乗客の待ち時間の短縮やタクシーの空車時間を減らせるメリットがあるとしています。
「滴滴」はこのサービスを大阪府内の12社のタクシーおよそ1000台に導入し、今後、東京などにも拡大する方針で、中国人観光客だけでなく、日本人の利用も増やしたいとしています。
アプリを使った配車をめぐっては、日本のタクシー会社なども独自のサービスを始めていますが、AIを得意とする中国のIT企業の参入で競争が激しくなりそうです。
DiDiモビリティジャパンの菅野圭吾取締役は「中国とか、国がどこかというのは関係ないプラットフォームだ。日本ではタクシーの利用が極端に多い人と少ない人が分かれているが、日常のものに変わっていくと思う」と話しています。
-- NHK NEWS WEB