地震の影響で観光客が減少する中、道内のレンタカーの予約のキャンセルは、ことし11月までの3か月間でおよそ3万7000台、額にして7億円余りに上ることがわかりました。
これは「北海道地区レンタカー協会連合会」が、加盟する営業店を対象に、11月までの3か月間の予約のキャンセルの状況をまとめたものです。
それによりますと、キャンセルの総数は今月20日の時点で、北海道全体で3万7847台、額にしておよそ7億300万円に上っています。
このうち観光客の利用が多い新千歳空港周辺の千歳市や、札幌市の営業店でのキャンセルが全体のおよそ6割を占めています。
千歳市にある大手レンタカー会社の営業店では、地震のあと10日間は観光客の利用はほとんどなく、先週末ぐらいから予約が入るようになったということです。
また、最近は1日当たりの貸し出しがほぼ例年並みの水準に戻っていますが、今月の予約は例年より2割ほど落ち込んだということです。
トヨタレンタリース札幌新千歳空港ポプラ店の浅野博一店長は「経験したことのないようなキャンセルの規模で、長引かないか心配でしたが、少しずつ客足が戻り安心しています」と話していました。
北海道地区レンタカー協会連合会の佐藤譲会長は「風評被害の拡大を防ぐため、北海道は安全だと国内外にアピールしていくことが重要だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB