転職して会社を辞めた人など、企業年金を受け取る権利がありながら、昨年度受け取っていない人がおよそ125万人に上り、未払い額が合わせて360億円余りとなったことがわかりました。
会社を転職して辞めたり、勤めていた会社の厚生年金基金が解散するなどした人には、『企業年金連合会』が元の基金に代わって年金を支払うことになっています。
NHKが昨年度の年金の支払い状況を連合会に取材したところ、年金を受け取る権利がある1064万8000人のうち、12%に当たる124万6000人分、合わせて362億円が未払いになっていることがわかりました。
企業年金連合会では、受け取る権利がある人が70歳になるまで5年ごとに書類を郵送して手続きを呼びかけていますが、およそ半数の人は住所が変わるなどして、書類が届いていないということです。
企業年金連合会は、年金を受け取ることができるのを知らずに、手続きをしていないケースもあるとして、心当たりのある人は問い合わせてほしいと呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB