国際空港どうしの競争が激しくなるなかで成田への就航を増やそうと、成田空港会社は、新たな路線を開設した航空会社を対象に着陸料を最大で3年間、無料にするなどとした誘致策を発表しました。
成田空港会社は3年前、新規路線を開設した航空会社を対象に、着陸料を最大で1年間、無料にする割り引き制度を導入し、その結果、成田空港への就航は国際線が19都市、国内線が3都市、増加しました。
しかし、アジアなどを中心に国際空港どうしの競争が激しくなっているうえ、国内についても2020年には羽田空港の国際線の発着枠が大幅に増やされることを踏まえ、さらなる誘致策をまとめたということです。
それによりますと、航空会社が空港の運用に余裕のある朝の時間帯に新規路線を開設した場合、3年間にわたって着陸料を無料にするとしています。また、それ以外の時間帯でも、これまでより割引率を引き上げて航空会社の負担を減らし、誘致を図りたいとしています。
これについて成田空港会社の夏目誠社長は「環境が激変するなかで、成田が選ばれるための切り札としたい」と話していました。
着陸料の新たな割り引き制度は、来年4月から実施されます。
-- NHK NEWS WEB