今月3日、阪神電鉄の車内で、座席に座った乗客が尻をやけどする大けがをしたことについて、警察は、別の乗客の会社員が業務用の洗剤をこぼしたのが原因だったとして、28日、過失傷害の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、大阪市に住む20代の男性会社員です。
今月3日、大阪方面に向かう阪神電鉄の上りの急行電車で、兵庫県西宮市の甲子園駅から乗車した50代の会社員の男性が座席に座ったところ、尻に痛みや熱さを感じ、全治1か月のやけどをしました。
警察は、座席が薬品のようなものでぬれていて、近くにペットボトルが倒れていたことから、防犯カメラの映像などをもとに捜査していました。
その結果、20代の会社員が直前に甲子園駅の構内で手の臭いをかぐようなしぐさをしていたことがわかり、事情を聴いたところ、座席に強いアルカリ性の業務用洗剤をこぼしたことがわかったということです。
会社員は家の掃除に使うためペットボトルに入れていた洗剤がリュックサックから漏れ出したと説明しているということで、警察は、そのまま放置したことで被害が出たとして、過失傷害の疑いで28日書類送検しました。
捜査関係者によりますと、調べに対し「洗剤がこぼれたのは気づいたが、大ごとになると思わなかった」と話しているということです。
-- NHK NEWS WEB