海に投棄されたプラスチックごみによる環境汚染が問題となる中、東京都は庁舎内にあるカフェで、プラスチック製の代わりに紙製のストローを使用してもらう試験的な取り組みを、来月の1か月間行うことになりました。
この取り組みは、東京都が新宿区の庁舎内にある3つのカフェで来月1日から1か月間行うもので、28日は小池知事がカフェを訪れて紙ストローの使い心地を確かめました。
小池知事は「隗(かい)より始めよ、ということで、都庁舎からスタートする。飲み心地も違和感はないので、ストローを入り口として環境問題を考えてほしい」と話していました。
今回使用される紙製のストローは1本当たり13円程度と、従来のプラスチック製よりも数倍の価格のため、試験導入で使用される2万本は都が費用を負担します。
都は紙製のストローの利用者にアンケートを行ってプラスチックごみの削減に向けた施策に生かすとともに、アンケート結果をメーカーや飲食店などに対し提供することにしています。
プラスチック製のストローをめぐっては、アメリカの一部の自治体が飲食店での提供を禁止しているほか、日本でも外食業界などで廃止の動きが出始めています。
-- NHK NEWS WEB