車の燃費や排ガスの検査データを改ざんしていた自動車メーカーのSUBARUは、新たにブレーキやスピードメーターなどの検査を国の基準にのっとって行わないなどの、不適切な行為があったことを明らかにしました。
SUBARUは車の燃費や排ガスの検査データを改ざんするなどの問題が明らかになったことを受け、第三者の法律事務所に依頼して社内の調査を行い、その結果を28日、国土交通省に提出しました。
それによりますと、ブレーキやスピードメーターの検査を国の基準にのっとって行わないなどの不適切な行為が新たに確認されたとしています。
これによって、不適切な検査が行われた車はあわせて1869台に上るということです。
また、燃費や排ガスの検査では、過去のデータを利用してデータをねつ造した可能性があるほか、データの書き換えは代々の担当者に引き継がれる形で遅くとも1990年代前半から行われていた可能性が高いと指摘しています。
そのうえで、問題の背景には
▽能力を超える過大な業務量が検査員に課せられたこと、
▽内部統制がぜい弱で検査員が容易に不適切な行為を行う環境があったこと、
▽こうした現状や課題に対する経営陣の認識が十分でなかったこと、があったと結論づけています。
燃費や排ガスの検査では日産自動車やスズキなどでも不正が相次いで明らかになり、自動車メーカーの管理体制が厳しく問われています。
-- NHK NEWS WEB