出版大手の講談社の編集次長が都内の自宅で妻を殺害したとして逮捕された事件で、1階の寝室のマットレスから妻の血液などが検出されていたことがわかり、警視庁は、編集次長が寝室で妻の首を絞めた疑いもあると見て調べています。調べに対し、黙秘しているということです。
出版大手の講談社で、人気漫画雑誌の編集次長を務める朴鐘顕容疑者(41)は去年8月、東京・文京区の自宅で、妻の佳※ナ子さん(38)の首を圧迫して殺害したとして、殺人の疑いで警視庁に逮捕され、12日午前に送検されました。
警視庁のこれまでの調べで、朴容疑者は帰宅直前まで妻と子育ての不満をメールなどでやり取りし、帰宅後まもなく、妻が1階の階段の下で倒れているのが見つかったということです。
朴容疑者は当初、「妻は階段から転落した」などと話したあと、「階段でジャケットで首をつって自殺した」などと説明を変えていて、警視庁が自宅を詳しく調べたところ、1階の寝室のマットレスから妻の血液などが検出されたということです。
警視庁は、帰宅直後に寝室で妻の首を絞め、階段に移動させた疑いもあると見て調べています。
警視庁によりますと、調べに対し朴容疑者は、逮捕された当初、容疑を否認し、その後黙秘しているということです。
※ナは「菜」の草冠の下が「爪」、その下が「木」の文字。
-- NHK NEWS WEB