西日本豪雨の影響で一部の区間の不通が続いていたJR貨物は、30日、全線で運行を再開する予定でしたが、今回の台風の影響で全線での再開が延期となりました。今のところ再開の見通しは立っていないということです。
JR貨物はことし7月の西日本豪雨の影響で多くの区間で寸断されましたが、その後、復旧作業が進み、最後まで不通となっていた広島県の東福山駅と広島貨物ターミナル駅の間も30日復旧し、全線で運行を再開する予定でした。
しかし今回の台風の影響で、29日、山口県内の区間で土砂が線路に流れ込み、広島貨物ターミナル駅と山口県の新南陽駅の間が不通となったことから、全線での運行再開は延期となりました。
再開の見通しは立っておらず、今回の不通で九州と本州の間の鉄道での輸送ができない状態が続くことになります。JR貨物の九州向けと九州から本州に向けての輸送量は、全体のおよそ3分の1を占めるということです。
会社側ではトラックなどによる振り替え輸送を検討しているということですが、配送の遅れが出るおそれもあるとしています。
-- NHK NEWS WEB