中国では1日、建国記念の日にあたる「国慶節」の大型連休が始まりました。各地の空港では出国ラッシュを迎えていて、台風や地震が相次ぐ中でも日本に多くの中国人旅行者が訪れることが予想されます。
中国では建国記念の日にあたる「国慶節」の1日から7日までが大型連休になり、各地の空港では出国ラッシュを迎えています。
このうち南部の広州の空港では、カウンターに行列ができたり、日本行きの団体ツアー客がガイドから説明を受けたりしていました。
中国最大手の旅行予約サイト「シートリップ」によりますと、この時期に中国本土以外の海外を訪れる人は過去最高の700万人近くに上る見通しで、最も人気の高い渡航先は日本だと予想しています。
日本向けの旅行の予約は台風や地震の影響で一部がキャンセルされたものの、都市部だけでなく地方への人気が広がるなど行き先や目的が多様化していることから、増加傾向にあるということです。
45歳の中国人の女性は「初めて日本に行くので化粧品などをたくさん買うのが楽しみです。でも台風のニュースをテレビで見たので心配です。旅先で晴れていてほしいです」と話していました。
日本政府観光局によりますと、ことし1月から8月までに日本を訪れた中国本土の人はおよそ580万人と過去最高だった前の年の同じ時期を18%余り上回っていて、日本の各地で多くの中国人旅行者の姿が見られそうです。
-- NHK NEWS WEB