育児の負担を減らすためのスマートフォンのアプリを使ったことがある母親のうち、周囲から注意されたり否定的な反応をされたりした経験が「とてもある」「ある」と答えた人は合わせて22%になったとする民間の調査がまとまりました。
これは赤ちゃんの泣き声をAIで分析したり、授乳の時間を記録したりする育児関連アプリを開発するベンチャー企業のグループが、0歳から3歳の子どものいる母親300人を対象に調査したものです。
それによりますと、育児の負担を減らすためのアプリを使用したことを注意されたり否定的な反応をされたりした経験が「とてもある」「ある」と答えた人は合わせて22%でした。
また「あまりない」と答えた人は36%で、アンケートを行ったグループでは「『とてもある』『ある』と合わせて58%の人がアプリの使用について何らかの指摘を受けたことがある」としています。
アンケートでは、アプリに授乳時間を記録していたところ、義理の母親から「ノートにつけたほうがいい」と言われたり、夫から「子どもがいるときにスマホを触るのはやめなよ」と言われたりしたという回答や、電車で隣りに座った人から「携帯ばかり見てないで」と言われたという回答もあったということです。
アンケートを行ったベンチャー企業の彦坂真依子さんは「何に手間暇をかけるか、何を効率化するかを仕分けることが大事だと思う。テクノロジーが便利なことに気づいてほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB