ことしのノーベル医学・生理学賞で京都大学特別教授の本庶佑さんの受賞が決まったことを受けて、本庶さんの研究をもとにがんの治療薬「オプジーボ」を開発し製造販売している大阪の製薬会社「小野薬品工業」の株価が上昇し、ことしの最高値を更新しました。
2日の東京株式市場で、小野薬品工業の株価は午前の取り引き開始直後に1日の終値より220円高い3430円まで上昇し、ことし3月につけたことしの最高値を更新しました。
大阪・中央区北浜の大阪取引所にある株価を表示する大型ディスプレーを見ていた60代の会社員の男性は「ノーベル賞の受賞決定はとてもめでたい話で、あわよくばこれを機にオプジーボの利用が広がり価格が下がれば、患者にとって、とてもいいことだ思う。製薬会社の多くは大阪が発祥なのでとてもうれしいし、これを励みにほかの会社も頑張ってほしい」と話していました。
小野薬品工業はオプジーボの販売が好調で、ことし4月から6月までの3か月間のグループ全体の決算は、売り上げが712億円余りと、去年の同じ時期より17%増加しています。
-- NHK NEWS WEB