がんになっても、働き続けられる取り組みを進める企業を表彰するイベントが東京で開かれ、経済的な支援や柔軟な働き方など治療と仕事を両立する施策が紹介されました。
イベントは、がんの治療をしながら働き続けられるノウハウを社会で共有していこうと、企業の経営者やがん患者の団体の代表などで作る「がんアライ部」が開きました。
イベントでは表彰された21社のうち、3社が講演し、治療をしながら働く社員には「がんと仕事の両立」を評価の指標に反映している事例や、がん基金を作って経済的サポートをしている事例、それに体調などに合わせて日ごとに勤務時間を決められる事例などが紹介されました。
がんと診断される人のうち、およそ30%が就労可能な年齢ですが、静岡がんセンターが5年前に行った全国調査では、がんと診断された後、会社に勤めている人の30.5%が依願退職し、4.1%が解雇されています。
「がんアライ部」の功能聡子代表発起人は「それぞれの会社が社内にいるがんの経験者の声を聞いて、その会社にあった一歩を踏み出してほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB