世界で最も歴史のあるパリモーターショーがメディア向けに公開され、参加を見送る有名ブランドが相次いだ一方、ベトナムなど新興国のメーカーや異業種からの参入が注目を集めています。
初めての開催から120年目となることしのパリモーターショーには、およそ500のブランドが参加しましたが、車を家電ショーに展示する機会が増えたことなどで従来のモーターショーへの参加を絞り込む動きが広がり、日産やフォルクスワーゲン、それにフォードといった一部の大手ブランドの出展はありません。
一方で注目を集めたのは新興国や異業種からの参入です。ベトナムのメーカーは、工業デザインを手がけるイタリアの企業がデザインし、来年売り出す予定のセダンやSUV=多目的スポーツ車を披露しました。ステージにはサッカーの元イングランド代表、デビッド・ベッカム氏が登場し、将来はヨーロッパ市場にも投入するとアピールしていました。
また、大阪に本社があるエンジニア専門の人材派遣会社は、自社で作った電気自動車を展示しました。時速100キロまでの加速が2秒を切り、最高時速は280キロだということで、2年後に販売を始める予定です。
人材派遣会社アスパークの吉田眞教社長は「目の肥えた人が集まるモーターショーだからこそ、車の性能やスタイルを評価してもらえる。ここで注文を得て2台目3台目も作っていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB