企業が従業員の子育て支援のために設置した保育施設に対して、国が支給する助成金およそ50万円をだまし取ったとして、秋田市にあった会社の元代表ら2人が詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、秋田市にあった介護事業などの会社、「心理教育相談室クローバー」の元代表、石山宏央容疑者(57)ら2人です。
警察によりますと2人は、会社が運営していた認可外の保育施設「笑咲保育園」の園児の数について、去年人数を水増ししたうその申請を行い、10月分の国の助成金およそ50万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
ことし1月、助成金の申請窓口になっている団体の調査で、およそ4400万円の不正な請求が明らかになり、被害届けを受けた警察が捜査していました。
現在、保育園は休園し会社も閉鎖されていて、警察は詳しいいきさつを調べています。
この助成金は、国が企業の従業員の仕事と子育ての両立を支援しようと、事業所内に保育施設を増やす目的で平成28年度から始めた制度で、昨年度末までに全国の合わせて1469の施設に対して、運営費として助成金を支給することが決定しています。
-- NHK NEWS WEB