今月は乳がんの早期発見や治療を呼びかける「ピンクリボン月間」です。熊本市内の銭湯では、乳がんへの意識を高めてもらおうと浴槽の湯を入浴剤でピンク色に染める取り組みが行われました。
この取り組みは、入浴剤などを販売している名古屋市の企業が全国の入浴施設に呼びかけてことしから始め、165の施設が参加しました。このうち熊本市中央区の銭湯、「世安湯」では、今月1日、2つの浴室にある浴槽が入浴剤で染められ、訪れた人がピンク色のお湯につかっていました。
また脱衣場には乳がんの自己診断のやり方を示したポスターも展示され、月に1度のセルフチェックを促していました。
待合室には乳がんのしこりの固さや形を知ることができる模型も設置され、訪れた人たちが実際に触って確認していました。
銭湯を訪れた女子大学生は「乳がんのしこりがどんな物なのか知りませんでしたが、模型を触ってわかったのでよかったです」と話していました。
銭湯を経営する坂崎友治さんは「お風呂という生活に身近な場所だからこそ、自分の体やがんについて考えることもできるのではないか」と話していました。この銭湯での取り組みは今月6日から8日にかけての3日間も行われます。
-- NHK NEWS WEB