台風21号で関西空港の連絡橋にタンカーが衝突して橋桁が損傷し、一部の道路が使えなくなってから、4日で1か月となりました。大阪・堺市にある重工業メーカーの工場では、新しい橋桁の建造に向けた準備が進んでいます。
先月の台風21号で強風に流されたタンカーが関西空港の連絡橋に衝突して2つの橋桁が損傷し、連絡橋は一部の道路が今も使えないままになっています。
損傷した2つの橋桁は撤去され、そのうちの1つは重工業メーカー「IHIインフラシステム」の大阪・堺市にある工場に運ばれました。
このメーカーは、損傷した橋桁を修復しようとしましたが、橋桁に大きな穴があいていることなどから、修復を諦めて新しい橋桁をつくることになりました。
工場では、鉄鋼などの材料が入りしだい建造を始める予定で、今は新しい橋桁をつくるスペースを確保するため、損傷した橋桁の解体作業が続いています。
連絡橋を管理する西日本高速道路では、来年の大型連休までの完全復旧を目指したいとしています。
西日本高速道路関西支社の佐溝純一 橋梁担当部長は「昼夜連続で休日も活用することで、新しい橋桁の組み立てにかかる時間を短縮したい。一日でも早く復旧が進むようこれからも頑張っていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB