おととし沖縄県うるま市で当時20歳の女性に性的暴行をしようとして殺害した罪などに問われたアメリカ軍の元軍属が、最高裁判所に上告しない意向を示していることが関係者への取材でわかり、無期懲役の判決が確定する見通しになりました。
沖縄のアメリカ軍嘉手納基地で働いていた、元軍属のケネフ・シンザト被告(34)はおととし4月、沖縄県うるま市の路上で、通りかかった当時20歳の会社員の女性に性的暴行をしようとして殺害した罪などに問われました。
裁判では殺すつもりだったかどうかが争われ、先月、福岡高等裁判所那覇支部は被告側の主張を退け、1審に続いて無期懲役を言い渡しました。
被告は判決のあと、接見した弁護士などと複数回にわたって対応を話し合った結果、最高裁判所に上告しない意向を示していることが関係者への取材でわかりました。
上告は4日が期限で、1審と2審の無期懲役の判決が確定する見通しになりました。
被告は1審の初公判で殺意を否認したあとは何も語らず、被害者や遺族への謝罪や事件についての詳しい説明がないまま裁判が終わることになります。
-- NHK NEWS WEB