東京・築地市場は、豊洲市場への移転に伴って、6日、最後の営業日を迎えました。営業は正午で終わり、「日本の台所」とも呼ばれてきた築地市場は83年の歴史に幕を閉じます。
最後の営業日となった6日、生マグロの卸売り場では、業界を代表して卸売会社の吉田猛社長が「83年間、築地をともに生き、愛してくださった数えきれない多くの方々に感謝の意を表したい。皆で力を合わせて困難を克服してきた。今までと同じように頑張っていきましょう」とあいさつしました。
つづいて、集まった人たち全員で築地市場への感謝の思いと移転先の豊洲市場での成功を祈って、手締めをしました。
一方、冷凍マグロの卸売り場では、午前6時、鐘の音が鳴り響く中で競りが始まり、威勢のよい掛け声とともにマグロが次々と競り落とされていきました。
豊洲市場への移転は、当初、おととしの11月に予定されていましたが、土壌汚染対策の「盛り土」が建物の地下で行われていなかったなどの問題が相次いで発覚し、およそ2年遅れました。
83年前の昭和10年に開場した築地市場は、6日の正午で営業を終え、市場を利用する業者たちは来週、11日に開場する豊洲市場へ大規模な引っ越しを行うことになります。
-- NHK NEWS WEB