アメリカの長期金利が7年5か月ぶりの水準まで上昇したことを受けて、5日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、企業の収益が圧迫されるとの見方から、前日に比べて一時、300ドル以上値下がりするなど、大幅安となりました。
5日のニューヨーク株式市場は大幅に値下がりし、ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて180ドル43セント安い、2万6447ドル5セントで、今週の取り引きを終えました。
ダウ平均株価は、今週最高値を記録するなど、値上がりを続けていましたが、投資家のリスクをとろうという動きから安定した債券が売られました。この結果、長期金利の代表的な指標の10年もの国債の金利は一時3.24%を超え、2011年5月以来、7年5か月ぶりの水準まで上昇しました。
このため、金利の上昇が企業収益を圧迫するとの見方から、株式市場は売り注文が相次ぎ、ダウ平均株価は、前日に比べて一時300ドル以上値下がりする場面もありました。
市場関係者は「一本調子で上がってきたような面もあり、当面の利益を確保しようという動きも強まって、株価は大きく値下がりした。当面は、値動きの激しい展開になるかもしれない」と話していました。
-- NHK NEWS WEB