京都市で開幕した科学技術に関する国際会議で安倍総理大臣は、AI=人工知能など最新技術をめぐる国際的な競争に勝ち抜くには技術革新を一層後押しする必要があるとして、引き続き規制改革などに取り組む考えを強調しました。
安倍総理大臣は、世界のおよそ80の国と地域から政府や企業の関係者のほか研究者などが参加して京都市で開幕した科学技術に関する国際会議の開会式で、基調講演を英語で行いました。
この中で「第4次産業革命の激流の中、乗り切れるよう私たちを引っ張ってくれるのはイノベーション=技術革新を成し遂げ、予想もつかない革新的なビジネスを生み出す人たちだ」と述べました。
そのうえで「そんな人たちを後押しするのに政府は果たすべき役割がある。古くなった規制や制度を変えたり、時にはスクラップすることだ」と述べ、AI=人工知能やロボットなど最新技術をめぐる国際的な競争に勝ち抜くには技術革新を一層後押しする必要があるとして、引き続き規制改革などに取り組む考えを強調しました。
また開会式を前に開かれた朝食会には、安倍総理大臣のほか、ことしのノーベル医学・生理学賞に選ばれた京都大学特別教授の本庶佑さんも出席し、本庶さんは記者団に対し「安倍総理大臣とフレンドリーな話をした」と話していました。
一方、安倍総理大臣は、国際会議に合わせて日本を訪れているロシアのオレシュキン経済発展相とも会談し、日本とロシアの8項目の経済協力プランの具体化をさらに進め、日ロ関係を発展させていくことで一致しました。
-- NHK NEWS WEB