SNSやブログの発言に対し批判的な書き込みが殺到することを「炎上する」と言いますが、新潟県内で最も歴史が古いとされる寺が、ネット上で炎上した発言を供養するユニークな取り組みを始め、話題を集めています。
炎上発言の供養を始めたのは、和銅2年西暦709年に創建され、新潟県で最も古い寺と言われる燕市の国上寺で、戦国武将の上杉謙信や江戸時代の僧、良寛ゆかりの寺としても知られています。
今月2日に寺が開設した「炎上供養」のサイトに、炎上した発言をコピーして送信すれば、住職らが木の札に書き入れて護摩の火にくべ供養してくれるということです。
7日は寺の住職らがお経を唱えながら火の上を歩いて渡ったあと、個人や企業から寄せられた467件の炎上発言を火にくべてたきあげ、現代的な災難を供養していました。
住職の山田光哲さんは「仏教は救済が教義ですので、現代社会に合わせた供養をすることで、炎上してしまった方の気持ちの整理につながればと思います」と話していました。
炎上供養を見学した東京都の48歳の男性は「珍しい供養だと思いましたが、もし自分が炎上を経験したときにこの供養があれば、心が楽になると思います」と話していました。
-- NHK NEWS WEB