中国の大型連休明けの上海市場は、アメリカとの貿易摩擦の先行きへの不透明感などから、代表的な株価指数が連休前に比べて3.72%値下がりし、ことし3番目の下落率を記録しました。
上海の株式市場は8日、中国の建国記念の日にあたる「国慶節」の大型連休明けの取り引きが行われました。
連休中もアメリカと中国の貿易摩擦の解決に進展が見られず、先行きへの不透明感などから、取り引きは開始直後から幅広い銘柄で売り注文が広がりました。
代表的な指数の「総合指数」の8日の終値は、連休前の最後の取り引きだった先月28日の終値に比べ、3.72%値下がりし、ことし3番目の下落率を記録しました。
また、上海の外国為替市場では中国の通貨・人民元も一時、1ドル=6.9人民元台をつけ、元安・ドル高水準が進みました。
市場関係者は「中国本土が連休だった間、取り引きを行っていた香港の株式市場で先週、代表的な指数が先週4%余り下落したことなどを受けて、大きな下落となった。人民元安が進むことはある程度予想はされてはいたものの、今後の実体経済への影響などは不透明な状況だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB