東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループが9日夕方、記者会見し、一部の証券会社で株式などの売買ができなくなったシステム障害について、10日は通常どおり取り引きを再開できるという見通しを明らかにしました。
日本取引所グループは、東京証券取引所で起きたシステム障害について、9日夕方に記者会見を開きました。
この中で、システムを担当している横山隆介常務は、一部の証券会社で株式などの売買ができなくなったことについて「投資家の皆様に多大なご迷惑をおかけしていることをおわび申し上げます」と述べました。
また、日本取引所グループは、記者会見で午前7時半ごろ、一部の証券会社から数十秒間に通常の1000倍以上の信号が東証側に送られる異常な接続があり、4つの系統がある売買システムのうち、1つが停止したことを明らかにしました。
この売買システムでは、残り3つの系統を通じて取り引きができることになっていましたが、系統の切り替えがうまくいかず、およそ40の証券会社で株式の売買ができなくなったり、取り引きが遅れたりするなどの影響が出たということです。
日本取引所グループでは、異常な信号は証券会社側の設定ミスで送られたもので、10日にもシステムを全面的に復旧させ、通常どおりの取り引きが再開できる見通しだと説明しています。
-- NHK NEWS WEB