去年3月、神奈川県大和市で会社員の男性を車ではねて死亡させ、そのまま逃げたとしてひき逃げなどの疑いで逮捕された40代の男性が不起訴となったことについて、横浜第二検察審査会は「十分な捜査が尽くされていない」などとして、9日までに不起訴は不当だと議決しました。
去年3月、神奈川県大和市中央林間の市道で近くに住む35歳の会社員の男性を乗用車ではねて死亡させ、そのまま逃げたとして、ひき逃げなどの疑いで座間市の40代のドライバーの男性が警察に逮捕され、横浜地方検察庁はその後、不起訴としました。
これについて死亡した男性側からの申し立てを受けて審査していた横浜第二検察審査会は「車の破損状況などに不自然な点が多いのに、事故の状況について検証がなされていない。ドライバーは事故を認識していて、現場で何らかの対応をしていたら被害者の命を助けられたものと思われる」と指摘しました。
そのうえで「飲酒後の事故であることを含め、事故の発生状況について十分な捜査が尽くされていない」などとして、9日までに不起訴不当と議決しました。
横浜地検は改めて捜査を行い、起訴するかどうか判断することになります。
-- NHK NEWS WEB