衣料品チェーン「ユニクロ」を展開する「ファーストリテイリング」は、ネット通販事業を強化するため、注文を受けてから商品を発送するまでの作業を自動的に行う最新の設備を導入し、報道陣に初めて公開しました。
公開されたのは、ファーストリテイリングが東京・江東区に設けたネット通販用の物流センターで、延べ床面積は東京ドームより広い、およそ6万6000平方メートルあります。
大阪にある物流システムの専門会社と提携し、商品の注文を受けてから発送するまでの作業を自動的に行える最新の設備が導入されています。
このうち、検品を行う工程では専用の機械が、商品の入ったケースのICタグを次々に読み取り、注文内容と商品が一致しているかどうかをチェックしていました。
また、段ボールにこん包する作業や、商品を発送先に応じて仕分ける作業も機械化しました。
これによって、従来8時間から16時間かかっていた、注文から発送までの時間が大幅に短縮され、最短で15分になるということです。
衣料品のネット通販は競争が激しさを増していて、ファーストリテイリングは、国内外のほかの拠点にも同じように最新の設備を導入して、物流の効率化を図る考えです。
柳井正会長兼社長は記者会見で、「よい商品をいち早く届けるため、世界中にこの施設のような『自動倉庫』を作りたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB