経団連が企業の採用活動の解禁時期などを定めた指針を2021年春の入社分から策定しないと決定したことを受けて、政府は新たなルールについて話し合う関係省庁連絡会議を設置しました。政府は現在の仕組みを大枠で維持する方向で議論を進め、今月中にも新たなルールを策定したい考えです。
経団連は企業の採用活動の解禁時期などを定めた指針について、再来年春の入社までを対象とした現在の指針を最後とし、2021年春の入社分からは策定しないことを決めました。
これを受けて、政府は9日、内閣官房に経済産業省や文部科学省、それに厚生労働省などで構成する関係省庁連絡会議を設置し、来週15日に初会合を開くことを決めました。
連絡会議では経団連や全国の大学関係者らも交えて、就職活動の新たなルールについて議論を行うことにしています。
政府としては、学生への影響を最小限にとどめるため、採用面接の解禁時期を大学4年の6月以降などとする、現行の仕組みを大枠で維持する方向で議論を進め、今月中にも新たなルールを策定したい考えです。
一方で、政府は新たな成長戦略を検討する未来投資会議で、新卒一括採用の見直しや中途採用の拡大についても検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB