就職活動のルール、いわゆる「就活ルール」をめぐって経団連が2021年春の入社分から策定しないと決めたことに関連し、茂木経済再生担当大臣は閣議のあとの記者会見で、全世代型社会保障改革の一環として、中途採用の拡大や新卒一括採用の見直しなどを議論していく考えを示しました。
経団連は、企業の採用活動の解禁時期などを定めた指針について、再来年春の入社までを対象とした現在の指針を最後とし、2021年春の入社分からは策定しないことを決めました。
これに関連し、茂木経済再生担当大臣は閣議のあとの記者会見で、「自身の能力をより発揮できる仕事への転身や、65歳を超えても生涯現役で活動したいと考えている方々が活躍できるような雇用環境、制度を整備していくことは喫緊の課題だ」と指摘しました。
そのうえで、茂木大臣は「中途採用の拡大や新卒一括採用の見直しといった雇用問題についても全世代型社会保障への改革の一つのテーマとして、新たな成長戦略を議論する未来投資会議で集中的に議論を進めたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB