「KDDI」は、子ども向けの職業体験施設「キッザニア」を買収したと発表しました。携帯電話の契約数が頭打ちとなる中、事業の多角化を進めています。
発表によりますと、KDDIは子ども向けの職業体験施設「キッザニア」を運営する「KCJGROUP」の株式の過半数を取得し、子会社化したということです。
「キッザニア」は子どもたちが消防士や調理師などさまざまな職業を体験できる施設で、平成18年に東京・江東区、平成21年には兵庫県西宮市でも開業し、昨年度は、合わせて164万人が来場しました。
買収によってKDDIは、自社が手がける次世代の通信規格「5G」やIT技術を組み合わせて新たな職業体験をできるようにするとともに、2020年度にも3か所目となる施設を名古屋で開業することにしています。
KDDIはことしに入って英会話教室「イーオン」の運営会社を買収したほか、「大和証券グループ本社」と資産運用サービスに乗り出すなど、携帯電話の契約数が頭打ちとなるなか、事業の多角化を進めています。
記者会見でKDDIの高橋誠社長は「通信などわれわれのテクノロジーを使うことで成長する可能性がある企業には投資する価値がある。成長を支援し事業を拡大していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB