ディスカウントストア大手のドンキホーテが総合スーパーのユニーを傘下に収める見通しになりました。流通大手のユニー・ファミリーマートホールディングスが、ドンキホーテにユニーの株式を売却する方向で最終調整を進めています。
関係者によりますと、「ユニー・ファミリーマートホールディングス」は、子会社「ユニー」の保有している株式すべてを、「ドンキホーテホールディングス」に売却する方向で最終調整に入りました。
ドンキホーテは、去年、ユニーと資本提携し、株式の4割を保有していて、交渉がまとまればユニーへの出資比率は100%になり、完全子会社として傘下に収めることになります。
ユニーは東海地方を中心に総合スーパーの「アピタ」や「ピアゴ」を展開していますが、ネット通販やドラッグストアなどとの競争で収益が伸び悩んでいます。
こうした中、ドンキホーテとユニーがことし開店させた共同店舗では商品を山積みにして陳列するなどのドンキホーテの手法を取り入れた結果、売り上げを大きく伸ばしたということです。
ドンキホーテとしてはユニーの買収によりグループの規模を拡大させるとともに、収益力の強化につなげたい考えです。
一方、ユニー・ファミリーマートホールディングスとしては、不振が続いている総合スーパーを切り離し、主力のコンビニ事業に集中する方針です。
-- NHK NEWS WEB