200人以上が犠牲となった、ことし7月の西日本豪雨。奪われた命にはそれぞれの人生がありました。愛媛県で亡くなったのは災害関連死を含めると29人。私は、災害の直後から、バスケットボールに人生をささげた、ある男性の遺族や親交のあった人たちへの取材を続けています。豪雨から3か月。残された人たちは、亡き男性がこよなく愛したバスケットボールへの思いを胸に日々の歩みを進めています。(松山放送局記者 野口紗代)
「彼がいなければ、地域のバスケットボールの歴史はなかった」
そう言われた男性の命も豪雨は容赦なく、奪っていきました。
豪雨による川の氾濫などで5人が亡くなった愛媛県西予市野村町。
犠牲者の1人が印刷会社を経営していた入江善彦さん(59)です。
-- NHK NEWS WEB