外部からの不正なアクセスで70億円分に上る大量の仮想通貨が流出した仮想通貨の交換会社「テックビューロ」は、事業を別の会社に譲渡して解散すると発表しました。顧客への補償は譲渡先の会社が引き継ぐとしています。
大阪に本社を置く「テックビューロ」が運営する仮想通貨の交換サイト、「Zaif」では先月、外部からの不正なアクセスでおよそ70億円分の仮想通貨が流出しました。
この問題でテックビューロは10日、金融情報サービスを手がける「フィスコ」のグループで仮想通貨の交換事業を行っている会社に、来月、事業を譲渡すると発表しました。そのうえでテックビューロは仮想通貨の交換会社としての国の登録を廃止し、会社を解散するとしています。
今回流出した仮想通貨のうち、およそ45億円は顧客から預かっていたもので、顧客への補償は、事業を譲り受けるフィスコグループが引き継ぐということです。
金融庁によりますと、仮想通貨の交換会社が登録を廃止するのは初めてで、交換会社のセキュリティー対策の課題を改めて浮き彫りにしました。
-- NHK NEWS WEB