G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が、日本時間の11日夜からインドネシアで始まります。報復の応酬が続くアメリカと中国の貿易摩擦など、世界経済が直面するリスクに各国がどこまで協調して対応できるかが焦点となります。
インドネシアのバリ島で11日から2日間の日程で開かれる今回のG20は、日本時間の11日夜開幕し日本からは麻生副総理兼財務大臣と日銀の黒田総裁が出席します。
アメリカや中国も参加する今回の会議は、米中の貿易摩擦への対応が主要テーマとなる見通しです。
2つの経済大国による貿易摩擦は、報復の応酬が続いていて中国で製品を生産しアメリカに輸出している日本企業などへの影響も懸念されています。また、IMF=国際通貨基金は米中の貿易摩擦の激化を背景に来年の世界全体の経済成長率の見通しを下方修正すると発表し、世界経済のリスクが高まっていると指摘しました。
こうしたことを踏まえ、日本としては米中の双方に冷静な対応を改めて求める方針で、各国がどこまで協調して対応できるかが焦点となります。
また、会議ではアメリカの利上げなどに伴い新興国から資金が流出して市場が不安定になるリスクや、新興国でドル建ての債務が積み上がっている問題をめぐっても議論が行われる見通しです。
-- NHK NEWS WEB