大学生が休学する際に支払う休学費用について、日本女子大学は、「高すぎる」と指摘した卒業生のブログ記事が反響を呼んだことなどを受け、従来の年間60万円程度から20万円に減額することを決めました。
大学の休学費用をめぐっては、日本女子大学の20代の卒業生が在学中に世界一周旅行をするため1年間休学した際、大学側に減額を訴えたものの、認められなかった経験を去年、ブログに書きました。
このブログは3日間でおよそ30万回読まれるなど大きな反響を呼び、大学によりますと、学生の自治会からも減額を求める要望が改めて出されたということです。
このため、大学は、従来は休学期間中の授業料や施設整備費などとして年間60万円程度の支払いを求めていましたが、ことし4月以降は20万円に減額することを決めました。
ブログを書いた卒業生の佐藤真央さんは「何かに挑戦するためや、さまざまな理由から休学を考える学生の背中を押してくれる決定だ」と話しています。
大学の休学費用をめぐっては、国立は基本的に無料で、私立でも近年、減額する動きが見られ、10万円から20万円前後に設定する大学が増える一方で、学費の半額以上を求める大学もあります。
学生時代の留学や企業で就業体験をするインターンシップなどが盛んになる中、今後も休学費用の見直しを求める動きが広がると見られます。
-- NHK NEWS WEB