G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議がインドネシアのバリ島で始まりました。世界的な株安を受けて、背景にあるアメリカと中国の貿易摩擦など世界経済が直面するリスクへの対応が焦点となります。
G20は日本時間の午後8時半すぎに開幕し、日本からは麻生副総理兼財務大臣と日銀の黒田総裁が出席しています。
会議を前に、10日のニューヨーク株式市場で株価が急落したことを皮切りに、11日は東京株式市場でも日経平均株価が一時、1000円以上急落するなど、世界同時株安となっています。
背景には、アメリカの長期金利の上昇や、激化する米中の貿易摩擦があり、こうした懸念が株価の下落という形で顕在化しました。
会議を前に、IMF=国際通貨基金のトップ、ラガルド専務理事は記者会見で、米中の貿易摩擦について「エスカレートすれば世界経済は甚大な被害を受ける」と警告しました。
こうしたことを踏まえ、日本としては、会議で、米中の双方に改めて冷静な対応を求める方針で、世界経済が直面するリスクについて各国がどのような議論を展開するか注目されます。
G20は、12日、議長国のアルゼンチンが議論の要旨をまとめた声明を発表し、閉幕する予定です。
-- NHK NEWS WEB