12日のアジアの株式市場はアメリカのトランプ大統領がFRB=連邦準備制度理事会の利上げをけん制する発言をしたことなどを背景に買い戻しの動きが出て、多くの市場で株価は上昇しています。
12日のアジアの株式市場は、ニューヨークの株価が2日連続で大きく値下がりする中、トランプ大統領が、利上げを進めるFRBの対応を批判し、新興国の通貨安への警戒感がいくぶん和らぎました。
このため買い戻しの動きが出て、多くの市場で株価は上昇に転じています。
日本時間の午前11時半現在の各地の代表的な株価指数は、11日の終値と比べて韓国がおよそ1.1%、台湾がおよそ0.6%、香港がおよそ0.5%、シンガポールがおよそ0.2%などといずれも上昇に転じています。
市場関係者は「トランプ大統領の発言に加え、外国為替市場でドル安傾向になっていることも自国の通貨安に悩む新興国にはプラスの材料だ。ただ、ニューヨーク市場で株価の下落が続くなど先行きへの警戒感は根強い」と話しています。
-- NHK NEWS WEB