ことし5月、名古屋市の繁華街にあるインターネットカフェで男性客をナイフで刺して殺害したとして、22歳の男が殺人などの罪で起訴されました。男は当時、現場に駆けつけた警察官にも切りかかっていて、警察は近く殺人未遂などの疑いで再逮捕する方針です。
起訴されたのは、住所不定、無職の稲田府見洋被告(22)です。起訴状などによりますと、稲田被告は、ことし5月、名古屋市中区錦3丁目のインターネットカフェで、愛知県尾張旭市の会社員、大竹智之さん(35)をナイフで何度も刺すなどして殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われています。
大竹さんは当時、2つ隣のブースにいて、稲田被告とは全く面識がありませんでした。名古屋地方検察庁は、稲田被告の刑事責任能力を調べるため、専門家による精神鑑定を行ってきましたが、刑事責任を問えると判断し、12日、起訴しました。
これまでの警察の調べに対し、稲田被告は容疑を認め、「1週間ほど前からイライラしていて、むかつくことがあれば誰でもいいから刺そうと思っていた。被害者の部屋がうるさく感じたので押し入った」などと供述しているということです。
また、警察は、稲田被告が現場に駆けつけた警察官に果物ナイフで切りかかっていることから、この警察官に対する殺人未遂などの疑いで、近く再逮捕する方針です。
-- NHK NEWS WEB