流通大手の「イオン」は、四国を中心にスーパーを展開する「フジ」と資本提携し、協力して収益力の強化を目指すことになりました。
「イオン」と、四国4県をはじめ広島県と山口県にスーパーなど合わせて90店余りを展開する「フジ」は、12日資本業務提携を結びました。
イオンが来年2月末をめどにフジの株式の最大15%をおよそ130億円で買い取るほか、フジも来年3月以降にイオンの子会社に出資する予定です。
今回の提携によって、両社は仕入れの効率化や新商品の開発を進めるほか、ネット通販の分野でも協力し、収益力の強化を図ることにしています。
そして、中国・四国地方での両社の売り上げを、2021年以降には合わせて1兆円まで伸ばしたい考えです。
両社が都内で開いた記者会見で、イオンの岡田元也社長は「スーパーマーケットは今、ドラッグストアなどに負けている状態で、全く新しいスーパーに脱皮できるかが重要だ。その試みを一緒に進めたい」と述べました。
また、フジの尾崎英雄会長は、「少子高齢化が進むなか、パートナーとなる企業を探してきたが、地域での事業展開を強化する戦略を打ち出したイオンと思いが一致した」と述べました。
-- NHK NEWS WEB